2008年10月19日

ほろほろと  類句の事とか

昨日の句会で、
零余子(むかご)と ほろほろと落つ の組み合わせの句が。

ちょっと気になって調べてみると


ほろほろとむかご落ちけり秋の雨   小林一茶

ほろほろとぬかごこぼるゝ垣根哉   正岡子規

(ぬかご はむかごとおなじ。
 子規の句のほろほろの後ろのほろは、くの字点表記)


うーむ・・・・・・。
と唸っていたら、

ほろほろと椿こぼるゝ彼岸哉   正岡子規

って言う句まであったりして、

これ、並べてみると

ほろほろとぬかごこぼるゝかきねかな   子規
ほろほろとつばきこぼるゝひがんかな   子規

なおも うーむ・・・・・。
と唸ってしまう夜長かな〈笑)。

さらに、正岡子規は、「ほろほろ」と言う
擬態語(副詞?)が好きだったようで

ほろほろと雨吹きこむや青簾   
ほろほろと石にこぼれぬ萩の露  
ほろほろと墨のくづるる五月哉  
栴檀のほろほろ落つる二月かな  
                 子規

と、案外たくさん詠んでいる。

こうなったらどんどん「ほろほろ」してみよう と・・。

ほろほろと山吹散るか滝の音   松尾芭蕉

鳥雲に入りてほろほろ雨のふる  村上霽月

ついには

ほろほろとほろほろほろと落花かな  京極杞陽

などと言う句まであったりして、

響きの心地よい「ほろほろ」という副詞(擬態語?)は、
すでにたくさん使われていて、
今は 危険〈何が?・・・・笑)なのかも知れん。

それにしても、
こんな風に見ていけば見ていくほど
「類句」とか言っているのが、なんだかばかばかしくさえなってくる。

さらにうーむと唸る秋の夜長である事よ。




以下 メモ

正岡子規(まさおか しき)
1867(慶応3年)〜1902(明治35年)
本名 常規(つねのり)
松山市出身。
因みに 松山にある「子規記念博物館」に 子規のキャラクターがいて、
(いわゆる今はやりの「ゆるキャラ」ってやつです)
シッキー と呼ばれているらしい
なかなかの味わいなので、是非。

京極杞陽(きょうごく きよう)
1908〈明治41年)〜1981〈昭和56年)
本名 高光。
東京市本所区亀沢町出身。
「木兎」を 主宰 復刊。


村上霽月(むらかみ せいげつ)
1869(明治 2年)〜1946(昭和21年)
本名 半太郎
今出(現在の松山市西垣生町)出身。


今更の
小林一茶 (こばやしいっさ)
1763(宝暦13年)〜1827(文政10年)
本名 弥太郎
長野県の北部、北国街道柏原宿(現信濃町大字柏原)出身。
(生年没年は、一茶記念館HPによります)

そしてさらに今更の
松尾芭蕉(まつおばしょう)
1644(寛永21年)〜1694(元禄7年)
幼名金作、長じて宗房と名乗り、通称は甚七郎、忠右衛門と称したとも伝わります(伊賀市HPより)
伊賀上野(現在の三重県伊賀市)出身。

posted by じゃら at 04:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 駄句詠みのたはごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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